30 October 2015

スタートアップが成長するためのUI/UX

10月21日、弊社シニアデザイナーの岩部が、Justaとサムライインキュベート主催の日本のスタートアップにおけるデザインの価値を広めるイベント「Justa×Samurai meetup」にて、「スタートアップが成長するためのUI/UX」について講演しました。

UX(ユーザーエクスペリエンス)、UI(ユーザーインターフェイス)という言葉は、日本のスタートアップ界隈では、一段と注目されている言葉です。しかし、単なるバズワードに留まることなく、これら2つの分野の意味、基本原則、本当の価値などが、完全に理解されている状況にあるとは言えません。今回の講演では、UI/UXの明確な定義付けを行うと共に、今なぜUI/UXがこれまで以上にプロダクトの成功のために重要であるのかを説明しました。イベントでは岩部の講演後、UXの方法論やケーススタディを紹介したプレゼンテーションが2つ行われました。

プロダクトにおけるUXというのは、人とプロダクトの間に起こるインタラクティブな体験と定義でき、一方でUIは、そのインタラクションが起こる場所や空間そのものだと言えます。この定義の中では、スマホアプリやスマートウォッチ、アナログのタイプライターから斧に至るまで、どんなプロダクトにもUI/UXは存在します。そして、UI/UXの概念自体は、人間が道具を使うようになった数百万年前から存在すると言えるのです。しかし、UI/UXは、1970年代になるまで、特別注目されることはありませんでした。

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その理由の一つとして考えられるのが、1970年代まで、ほとんどの人間のニーズが、マズローの欲求五段階説で言えば、下部にある極めてシンプルなものであり、プロダクトは、そのニーズを満たす至極シンプルなものであれば良かったことが挙げられます。音楽を聴きたいというニーズは、レコードプレーヤーを買い、わずかなステップを踏んでレコードを再生すれば、簡単に満たされました。この時代、ユーザーの体験は分かりやすいものでした。

しかし、やがて物事はどんどん複雑になり、人間のニーズは増大していきました。結果、それらを満たすためのプロダクトも複雑になっていきました。現在では、音楽を聴きたいというニーズは、プレイリストを作ること、新しい音楽を見つけること、友達と曲をシェアすることなど、様々な欲求を含んでいます。それらをより安く、あらゆるデバイスに対応したサービスで全て満たすことが求められるのです。これには、たくさんの機能と手順が必要になります。

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プロダクトにおけるUXの質の高さとUIデザインは、このような複雑性に対処するのに大変重要な役割を果たします。質の悪いUI/UXは、ユーザーに混乱をもたらし、既に使いづらいプロダクトをさらに使いにくくします。一方で、優れたUI/UXは、プロダクトの複雑性を感じさせないユーザビリティを提供し、使い心地の良さをもたらします。使いやすさと使い心地の良さを追求することで、UI/UXデザインはユーザーがその製品をどのように受け取るかにおいて、大きな違いを生み出します。そして、この違いがプロダクトの将来の成長に大きなインパクトを与えることとなるのです。

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